商品の成り立ち 棹ういろ

佇まいの美しさを探究。
定番だからこそさらに進化を

棹タイプの「ういろ」を、リニューアルした後も検討を重ね、内も外もグレードアップ。

“切れている”ういろとして、角まで美しい形に更新しました。

棹ういろ
棹ういろの包装紙

大須ういろの歴史ある定番商品、棹タイプの「ういろ」。創業以来のこのロングセラーは、2019年(平成31年)にリニューアルしていますが、あらゆる視点から突き詰めていきたいと研鑽を続け、さらにアップグレードを図りました。

今回大きく変わったのは、形状です。細長い一本から、キューブ状の5切れから成る一本へ。つまり、“切れている”ういろに刷新しました。

考案のきっかけは、米粉の蒸し菓子という特性上、ご家庭で切り分ける際に「ういろが包丁に引っ付き、断面がきれいな四角になりにくい」というご指摘です。角まできれいな形にするにはどうしたらよいか。その答えが、最初から“切れている”仕様でした。
あらかじめ切り分けてあるので、ご家庭では手間を省け、なおかつ角まで美しいういろをお皿に盛り付けることができます。日常遣いにも、来客へのおもてなしの席にも重宝します。

形状だけでなく、製法と原材料も見直しました。これまでの機械づくりから、昔ながらの作り方を現代に置き換え、職人の手作業に重きを置いた製法に変えます。生蒸気を当てて蒸す工程やフィルムを巻く工程などを、職人の手により行うことにしました。従来品より手間暇はかかりますが、現在のベストなういろを目指したのです。
原材料は、「ないろ」には従来品に使っていた小麦粉をなくし、ほかのういろと同じくグルテンフリーに。「黒」はカラメル色素、「桜」は香料を不使用にしました。

さらに、パッケージもリニューアルしています。レトロとモダンの理想的なバランスを踏襲しつつ、表現方法を変更しました。パッケージの文字は、書家の国分佳代さんによるもの。やわらかで表情豊かな書体は、繊細なニュアンスの文様と相まって、レトロモダンな趣をかもしだします。文様は透明なニスを使って描き、光の当たる角度や明るさによって、浮き出て見えたりマットに感じたり。手に取った時の楽しさを高めています。

伝統を大切にしながらも、よりおいしく、美しく、安心安全なものへ進化させ、価値を一層高めていく。大須ういろは「今の時代に求められる定番」を、これからもずっと作り続けていきます。

棹ういろ

棹ういろ

主原材料
砂糖、米粉、桜葉、抹茶、黒糖、小豆、他。(味により異なります)
賞味期限
30日
保存方法
直射日光を避け常温にて保存頂き、冷蔵庫には入れないで下さい。
特定原材料
なし

その他の商品の成り立ち

導き出した、新しい形

初 うい

創業当時の想いをたどり、ういろの根幹はそのままに、今あるべきかたちを表現しました。米粉の風味を大切にしたグルテンフリーの生ういろです。

「ういろ」から「ウイロ」へ。デザインの力で既成概念を変革

ウイロバー

「ウイロバー」は見た目も食べ方も従来のういろとは一線を画すものです。ういろに「デザイン」を取り入れたことで、関心のなかった世代を呼び込む契機になりました。

人気商品を超えるために、さらなるデザイン性を追求

ういろモナカ

個包装した「ういろ」「餡」「最中種」を、お客様の手で挟んで完成させる一品。ヒット商品以上のデザイン性を実現するため試行錯誤を重ね、生まれました。

現代の食生活に合わせた個包装への挑戦

ひと口ういろ

少しずつ多様な味を楽しみたいというニーズに応える、ひと口サイズのういろ。開発の裏には、フィルムが「まっすぐに切れる」までの葛藤がありました。

時代に合った商品設計を、一体となって粘り強く推進

季節ういろ

四季折々の味覚を提案する「季節ういろ」。発売開始から歳月が経ち、売れ行きが膠着していた要因を見つめ直し、再生を果たしました。  

「お米の蒸し菓子」の
手づくり体験を商品化

ういろのこな

お湯を加え、混ぜ、蒸し、冷蔵庫へ。ご家庭でういろを手づくりできる「ういろのこな」。 米由来の蒸し菓子ならではの特徴と魅力を知ってほしいという思いから生まれました。