商品の成り立ち ういろのこな

「お米の蒸し菓子」の
手づくり体験を商品化

お湯を加え、混ぜ、蒸し、冷蔵庫へ。ご家庭でういろを手づくりできる「ういろのこな」。

米由来の蒸し菓子ならではの特徴と魅力を知ってほしいという思いから生まれました。

ういろのこな
ういろのこなの包装紙

名古屋土産として、また地域の身近な和菓子として、長く愛されているういろ。ただ時折、お客様から「ういろって何からできているの?」「どう作っているの?」とご質問をいただくことがあります。昔から馴染みはあるけれど、実はあまり知らない、そうした存在ではないかと私たちは感じていました。

ういろは米粉を使った蒸し菓子です。お米ゆえに、おいしさやもちもち感が生まれる一方、温度変化に敏感な側面も持っています。寒い場所に置いておくと、冷やごはんのようにかたくなり食感が変わってしまいます。そして、温めることでやわらかくなります。
ういろはお米に由来し、温度によって変化すること、蒸して作ること、こうした特性をうまく伝えられないだろうか。そう考えた結果、たどり着いた商品が「ういろのこな」です。

当社工場で体験教室を開いた際の、子どもたちの好奇心いっぱいの眼差しにも背中を押されました。ういろが形づくられていく様子に興味津々で楽しそうだったからです。
ご家庭で親子一緒に手づくりし、それぞれ特製のういろを味わってもらいたいと、材料である“こな”の開発に至ったのです。

作り方は、まずお湯を加えて混ぜ合わせたら、容器に入れます。耐熱容器や流し型はもちろん、陶器や磁器も使えます。次に、蒸します。開発当初は、ご家庭で蒸すのは手間がかかるかもしれないと、電子レンジを用いる方法も検討しましたが、思うような良い食感が得られず、ういろ本来の「蒸す」工程を大切にしました。蒸し器を使わなくても、蓋の付いた鍋やフライパンがあれば、水を張りアミなどで底上げして蒸すことができます。粗熱をとって、冷蔵庫で寝かせたらできあがりです。

ご家庭で作るため、味わいや食感のアレンジが自在です。例えば、混ぜる段階で、「しろ」のこなにはコーヒーや紅茶、「まっちゃ」「きなこ」「くろ」には芋や栗などを加えたり、冷やす時間の長短でやわらかさを調整したりとお好みに合わせたういろに仕上げることができます。さらに、できあがった「まっちゃ」を好みの大きさにカットしてあんみつに入れる、「きなこ」にあんこやアイスクリームをのせる、カットした「くろ」にきなこをまぶしてわらびもち風にする、などバリエーションがいろいろ。

手づくりを楽しむことで、ういろの魅力を体感する「ういろのこな」。ご家族との温かい時間とともに愛される商品でありたいと思います。

ういろのこな

ういろのこな

主原材料
砂糖、米粉、抹茶、黒糖、きなこ(大豆)、他。(味により異なります)
賞味期限
2ヶ月
保存方法
直射日光及び高温多湿を避け保存。
特定原材料
なし

その他の商品の成り立ち

導き出した、新しい形

初 うい

創業当時の想いをたどり、ういろの根幹はそのままに、今あるべきかたちを表現しました。米粉の風味を大切にしたグルテンフリーの生ういろです。

「ういろ」から「ウイロ」へ。デザインの力で既成概念を変革

ウイロバー

「ウイロバー」は見た目も食べ方も従来のういろとは一線を画すものです。ういろに「デザイン」を取り入れたことで、関心のなかった世代を呼び込む契機になりました。

人気商品を超えるために、さらなるデザイン性を追求

ういろモナカ

個包装した「ういろ」「餡」「最中種」を、お客様の手で挟んで完成させる一品。ヒット商品以上のデザイン性を実現するため試行錯誤を重ね、生まれました。

現代の食生活に合わせた個包装への挑戦

ひと口ういろ

少しずつ多様な味を楽しみたいというニーズに応える、ひと口サイズのういろ。開発の裏には、フィルムが「まっすぐに切れる」までの葛藤がありました。

佇まいの美しさを探究。
定番だからこそさらに進化を

棹ういろ

棹タイプの「ういろ」を、リニューアルした後も検討を重ね、内も外もグレードアップ。 “切れている”ういろとして、角まで美しい形に更新しました。

時代に合った商品設計を、一体となって粘り強く推進

季節ういろ

四季折々の味覚を提案する「季節ういろ」。発売開始から歳月が経ち、売れ行きが膠着していた要因を見つめ直し、再生を果たしました。