商品の成り立ち ひと口ういろ

現代の食生活に合わせた個包装への挑戦

少しずつ多様な味を楽しみたいというニーズに応える、ひと口サイズのういろ。開発の裏には、フィルムが「まっすぐに切れる」までの葛藤がありました。

ひと口ういろ
ひと口ういろの包装紙

包丁を使わず、気軽に食べることができ、一人でも二人でもご家族とも楽しめる「ひと口ういろ」。このひと口サイズの個包装を確立するには、最適な「フィルム」が不可欠でした。

フィルムに求めた条件は、高温に対応できること。製造工程においてういろを温かいままフィルムに入れて蒸し、衛生面から煮沸も行うためです。輸送や保管を考慮すると、低温に耐え得ることも必須です。

「幅広い温度差」への対応に加え、何より重視したいのが「切れやすさ」でした。フィルムの材質上、まっすぐ切ることは難しく、どうしてもギザギザになります。さらに、フィルムをはがす時にういろが引っ付いたり、内部に残ってしまうため、これもクリアしなくてはなりません。

実は、ういろ独特のもっちり感を諦めれば、粘つかずに開けられます。素材の米粉の風味を生かすため、敢えてもちっとした状態に蒸し上げているので、これを抑えるのは本末転倒です。風味や食感はそのままに開けやすさを追求しました。

この課題に4年ほど取り組んでいたところ、絶対に諦めないというフィルムメーカーの担当者と出会います。そこから、ともに理想を追求する、フィルムの開発が始まりました。フィルムの原料を見直しながら、試行錯誤すること3年。ようやく、横切れが良く、ういろが付きにくいフィルムが完成します。袋の中央部から、横方向にくるっときれいに切れるようになりました。

正直なところ、フィルムの上下にある圧着部付近には、ういろがまだ少し残ってしまいます。美味しさを余すところなく体感いただくために、ベストなフィルムへの飽くなき探求は今後も続きます。

ひと口ういろ

ひと口ういろ

主原材料
砂糖、米粉、桜葉、抹茶、黒糖、小豆、他。(味により異なります)
賞味期限
/30日
保存方法
直射日光を避け常温にて保存頂き、冷蔵庫には入れないで下さい。
特定原材料
ないろには小麦を使用。

その他の商品の成り立ち

導き出した、新しい形

初 うい

創業当時の想いをたどり、ういろの根幹はそのままに、今あるべきかたちを表現しました。米粉の風味を大切にしたグルテンフリーの生ういろです。

「ういろ」から「ウイロ」へ。デザインの力で既成概念を変革

ウイロバー

「ウイロバー」は見た目も食べ方も従来のういろとは一線を画すものです。ういろに「デザイン」を取り入れたことで、関心のなかった世代を呼び込む契機になりました。

人気商品を超えるために、さらなるデザイン性を追求

ういろモナカ

個包装した「ういろ」「餡」「最中種」を、お客様の手で挟んで完成させる一品。ヒット商品以上のデザイン性を実現するため試行錯誤を重ね、生まれました。

佇まいの美しさを探究。
定番だからこそさらに進化を

棹ういろ

棹タイプの「ういろ」を、リニューアルした後も検討を重ね、内も外もグレードアップ。 “切れている”ういろとして、角まで美しい形に更新しました。

時代に合った商品設計を、一体となって粘り強く推進

季節ういろ

四季折々の味覚を提案する「季節ういろ」。発売開始から歳月が経ち、売れ行きが膠着していた要因を見つめ直し、再生を果たしました。  

「お米の蒸し菓子」の
手づくり体験を商品化

ういろのこな

お湯を加え、混ぜ、蒸し、冷蔵庫へ。ご家庭でういろを手づくりできる「ういろのこな」。 米由来の蒸し菓子ならではの特徴と魅力を知ってほしいという思いから生まれました。