大須ういろの定番商品「ういろ」と、商標を取得しているオリジナル商品「ないろ」。漢字で表すと「外良」と「内良」です。

外に良し、内に良しという語感から、お土産品としてはもちろん、お正月や結婚式など慶事の贈り物に喜ばれ、縁起菓子として親しまれてきました。

この「良」という文字。成り立ちには諸説ありますが、一説では穀物をふるい分ける道具の形から生まれたとか。良いものだけを残すことから、「よい」「まこと」を指す言葉になりました。さらに、「豊かである」「めでたい、喜ばしい」という意味も含んでいます。「良」を戴く外良と内良だからこそ、外にも、内にも、豊かさと喜びを届け、贈られた方も、贈った方も、心が温かくなる。そんなお菓子でありたいと私たちは考えます。

もともとお菓子は生活費需品とはいえず、それでも手にとってもらうには、単なる商品を超えてプラスαの彩りが求められると思うのです。たとえば、口に運んだ時にこぼれる笑顔だったり、大切な人と共有する楽しい時間だったり。こうした彩りをもたらす、贈った方の相手を思う気持ちとともに、私たちの「まこと」の心を込めたお菓子が届くことを願ってやみません。

昭和の時代より、歳の節目に、人生の門出に、多くの人の手で贈られてきた縁起菓子「外良・ういろ」と「内良・ないろ」。大須ういろはこれからも長く受け継ぎ、特別な贈り物として一層愛されるよう大切に育ててまいります。